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鉄拳白書

3D格闘ゲーム『鉄拳』に関して想うことをダラダラと書き綴るblog

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スタイル論 ~概論

まずは口上をお読みください。

最近はすっかり下火になりましたが格闘ゲームにおいて戦い方の是非を問う「プレイスタイル論(またはチキン論争、2Dでは待ち・ハメ論議)」というのはたびたび議論の的になっていました。
ゲーム以外の世界でも「ああいう戦い方はどうなん?」という議論は分野を問わずよく見かけますね。(野球で4番打者を敬遠しまくったり、相撲で立会いの変化や引き技を多用したり)
鉄拳においてもそれは例外ではありませんでした。

・定義
まぁありていにいえば「アレやっちゃダメ」「コレやるのは卑怯」みたいな感じですね。対象となるのが特定の技だったり行動だったり戦術的なことだったりします。
有名なのが「バックダッシュ・しゃがパンはダメ」とか「ローキックでのフィニッシュはセコイ」「投げは汚い」「”待ち”ばかりで攻めてこない奴はチキン」等々。個別の技では「鳳凰の構えは避けすぎるからダメ」「崩拳ステップからの落葉はダメ」「右アッパーはローリスクだからダメ」といった今となっては考えられないようなことも大真面目に議論されてきました。
またいわゆる「死体蹴り」の議論も広義のスタイル論と言ってもいいかもしれません。

しかしどこまで制限するのかというのは個人や地域によって違いましたし、反対に全く行動を制限しないいわゆる「なんでもアリ」が信条の人も当然いましたからネット・リアルを問わず様々なトラブルが起こってしまうこともありました。

・歴史
鉄拳においてスタイル論が議論されるようになったのは、私の知る限り鉄拳2の後期くらいでしょうか。
私がそれを知るきっかけとなったのは、とあるゲーセンでの大会参加者募集の張り紙。今でもよく覚えていますがその大会のルールは「バックダッシュ・しゃがみパンチ禁止、同じ空中コンボ禁止、準・ワン・ブルース使用禁止」というようなものでした。

当時の私は「なんだよー、勝手にルール作るなよー」などと思ったのですが、後で当時流行り始めたインターネットで様々な鉄拳サイトを巡っていたら結構そういう考えの人が多かったんですよね。
それで私も試しに下がらない戦いをしてみたらこれが意外に面白い。と同時にそれまでなんとも思わなかった下がりまくる相手に嫌悪感を持つようになってしまいました。

その後、鉄拳3から鉄拳TAGにかけてはスタイル論全盛。攻略本を執筆していた「卍党」がその本の中で堂々と待ち・逃げを否定し、(全員ではないでしょうが)当時のトッププレイヤーの多くがそれに同調、インターネットを介して全国へ波及して行きました。

ところが鉄拳TAGの後期ごろになると韓国プレイヤーの来日をきっかけにして趨勢は一気に「なんでもアリ」の方向へ。私の周りでも(全員ではないものの)山ステ等を駆使して下がりまくり&スカしまくりの対戦スタイルが主流となっていきました。
鉄拳4以降はそのスタイル論すらも過去のものとなりネット上でもほとんど議論されることはなくなってしまい、まかり間違ってBBS等で「○○を多用するのは卑怯」などと書こうものなら「お前が下手なだけ」「できることやって何が悪い」「選択肢を減らしたらつまらなくなる」などとそこいら中から攻撃されることは火を見るより明らかです。
スタイル論好きの人間からすると正直ちょっと寂しいものがあります。

・ローカルルール
一口にスタイル論と言っても千差万別なので地区単位・店舗単位で暗黙のルールが存在することもよくありました。店舗単位ではだいたい一番強い常連グループが決めちゃうことが多いですかね。昔は筐体に「○○禁止台」と張り紙がしてある所も珍しくありませんでした。

余談ですが私の住んでる地域では特に厳しかったような気がします。明確なルールがあったわけではないのですが「下がらない」というのは当然として、投げない人、下段使わない人なんかはゴロゴロいましたね。その分トラブルやいざこざも多かったんですが。


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